公開 2026-09-07最終更新 2026-09-29
保存水の選び方:5年・10年保存水と普通のペットボトル水はどう違う?
長期保存水が高い理由、普通の水でも備蓄できる条件、置き場所と入れ替えのコツを解説します。
長期保存水と普通のペットボトル水の違い
農林水産省によると、長期保存水の賞味期限は5〜10年で、通常のミネラルウォーター(約2年)の2倍から5倍ほど長持ちします。
賞味期限は、決められた方法で保存したときに品質が保たれる期限です。農林水産省は、飲料水は賞味期限を過ぎても一律に飲めなくなるものではないとし、期限が切れたからと慌てて処分せず、いざというときに役立てるよう案内しています(農林水産省「防災備蓄用の水は賞味期限が切れたら使用できなくなりますか。」)。
つまり、普通の水でも備蓄はできます。ただし賞味期限が短いぶん、入れ替えの回数が増え、管理の手間が増えます。
どちらを選ぶか
| 長期保存水 | 通常のペットボトル水 | |
|---|---|---|
| 賞味期限(農林水産省) | 5〜10年 | 約2年 |
| 向く使い方 | 「置いておく」備蓄。管理の手間を減らしたい | ローリングストック。普段飲みながら回す |
| 注意点 | 割高。賞味期限が近づいたら結局飲む必要がある | 半年ごとに期限の確認が必要 |
現実的な答えは併用です。3日分は長期保存水で「触らない備蓄」にし、残り(7日分を目指すなら4日分)は普段飲む水をローリングストックで回す。この組み合わせが費用と手間のバランスが良いです。
必要量
1人1日3L × 人数 × 日数。
飲料水は「1人1日3リットル」で計算します
横にスクロールできます →
出典:内閣府・東京都の公表資料の目安をもとに編集部作成
- 2人・3日分:18L(2L×9本、6本入り1.5箱)
- 4人・7日分:84L(2L×42本、6本入り7箱)
1人1日3Lは、飲料用と調理用の量です(農林水産省)。トイレを流すなどの生活用水は、この3Lとは別に考えます(首相官邸)。
容器サイズの選び方
- 2L:容量あたりの価格が安く、置き場所の効率も良い。家庭備蓄の基本。
- 500ml:開封後に飲みきれるため衛生的。持ち出し袋・車載・子ども用に。
- 1.5〜2Lを箱買い:段ボールごと押し入れ・ベッド下・クローゼットの床に置くと管理しやすい。
保管のコツ
- 直射日光と高温を避ける。車内や日の当たる窓際は劣化を早めます。
- 箱に賞味期限を大きく書く。半年ごとに確認する日を決めておく。
- 分散して置く。1か所だと、その部屋が使えなくなったときに全部取り出せません。
給水袋も一緒に
断水が長引くと給水車が来ます。水を受け取って運ぶ**給水袋(10〜20L)**がないと、ペットボトルや鍋で往復することになります。安価なので保存水と一緒に用意してください。
数量を自動で計算する
世帯人数・日数から飲料水の必要量を計算するには、防災備蓄診断を使ってください。乳幼児・ペットの分も加味します。
参考資料