防災ガイド/2026-09-07
防災備蓄は何日分必要?「3日」と「7日」の根拠と、わが家の数量の出し方
自治体が「最低3日、できれば1週間」と言う理由と、世帯人数から水・食料・トイレの数量を計算する方法をまとめました。
結論:最低3日分、在宅避難を考えるなら7日分
国(内閣府)や多くの自治体は「最低3日分、できれば1週間分」の備蓄を推奨しています。数字の根拠はそれぞれ違います。
- 3日(72時間):大規模災害の発生直後、行政・消防・自衛隊は人命救助を最優先にします。救援物資の配布や電気・水道の応急復旧が本格化するのは、おおむね発災後3日を過ぎてからです。その間は自力で生活できる必要があります。
- 7日:南海トラフ巨大地震や首都直下地震のように被災範囲が広い災害では、物流の回復に1週間以上かかると想定されています。マンション高層階で在宅避難をする場合、断水・エレベーター停止が長引くこともこの想定に含まれます。
つまり「3日」は救助が来るまでの最低ライン、「7日」は物流が戻るまでの現実的なラインです。
1人1日あたりの目安量
| 品目 | 1人1日の目安 | 根拠 | |---|---|---| | 飲料水 | 3L | 飲用2L+調理・衛生1L。体重×約0.03Lが生理的な必要量 | | 食料 | 3食 | 主食中心。1日1,500〜2,000kcalを目安に | | 携帯トイレ | 5回分 | 成人の平均排泄回数。断水時は水洗が使えない | | カセットボンベ | 約1本弱 | 3人家族で1週間に6本前後 |
わが家の数量の出し方
数量は「人数 × 1日の目安 × 日数」で決まります。
例:大人2人・子ども1人、7日分なら
- 飲料水:3人 × 3L × 7日 = 63L(2Lペットボトルで約32本、6本入りで約5箱)
- 食料:3人 × 3食 × 7日 = 63食
- 携帯トイレ:3人 × 5回 × 7日 = 105回分
63Lの水を見ると「置き場所がない」と感じるはずです。だから7日分をすべて長期保存水で揃える必要はありません。普段飲むペットボトル水を多めに買って回すローリングストックと組み合わせるのが現実的です。
見落としやすい3つのこと
- 乳幼児・高齢者・ペットは別枠で数える。液体ミルク、介護食、ペットフードは一般の支援物資に含まれにくく、調達が最も遅れます。
- 水は「飲料水」と「生活用水」を分ける。トイレの流し水や手洗いには、風呂の残り湯や雨水でも構いません。飲料水の3Lに生活用水を含めると不足します。
- 季節で必要量が変わる。夏は飲料水を1.5倍に、冬は保温・暖房を追加します。
次にやること
自分の世帯条件で必要量を計算するには、防災備蓄診断を使ってください。人数・日数を入れると、この記事の計算を全品目について自動で行い、不足分だけを表示します。
関連する品目の選び方
主な参考資料
- 内閣府 防災情報のページ「災害の備え」
- 東京都「東京くらし防災」「東京防災」
- 農林水産省「家庭備蓄ポータル」
- 国土交通省「重ねるハザードマップ」